【体験談】ChatGPTとの付き合い方完全ガイド:不安を解消しながら安心してAIを使う7つの習慣と実体験

AdSense対策

作成:2025年10月15日

  1. はじめに
    1. この体験から学んだ2つのこと
  2. メールの概要
  3. 簡単に言うと
  4. なぜ導入されたのか
  5. WordPressブロガーへの影響
  6. 「大丈夫」という言葉に潜む落とし穴
  7. それでも違和感を信じた理由
  8. 念のため、AdSense画面を確認してみた
  9. ChatGPTへの再質問
  10. この瞬間に気づいたこと
  11. もし“違和感”をスルーしていたら
  12. 小さな違和感が“確認のきっかけ”になる
  13. 1. 「カスタム検索1」の正体を突き止める
  14. 2. ChatGPTが示してくれた3つの対応方法
    1. ✅ 方法A:AdSense側でアーカイブ(最短ルート)
    2. ✅ 方法B:検索エンジン(PSE/旧CSE)側で削除(確実ルート)
    3. ✅ 方法C:収益レポートで無効を確認して放置(安全ルート)
  15. 3. 「押せないボタン」が教えてくれた真実
  16. そのため、方法B:検索エンジン(PSE/旧CSE)側で削除(確実ルート)で、削除することにしました。
  17. 4. ChatGPTの“的確な第二回答”が示した信頼性
  18. 5. 削除操作で完全に安心状態へ
  19. 6. 今回のやり取りから学んだこと
  20. 7. もし再質問をしなかったら…
  21. 8. ChatGPTの対応に感じた課題と希望
  22. 9. ChatGPTとの信頼関係は「質問の重ね方」で深まる
  23. ①【確認型】——「この理解で合っていますか?」
  24. ②【背景共有型】——「ちなみに、私は〇〇の環境です」
  25. ③【前提再確認型】——「これは〇〇の場合も同じですか?」
  26. ④【再現型】——「私の操作手順を説明しますので、どこが違うか見てもらえますか?」
  27. ⑤【比較型】——「〇〇と△△の違いを教えてください」
  28. ⑥【原因特定型】——「このエラーの原因として考えられることを3つ挙げてください」
  29. ⑦【自己検証型】——「私の理解を一度説明します。間違っていたら指摘してください。」
  30. 🔸まとめ:「AIに尋ねる」というより、「AIと確認する」
  31. 1. きっかけはAdSenseから届いた1通のメール
  32. 2. ChatGPTの最初の回答
  33. 3. ChatGPTの回答に感じた「わずかな違和感」
  34. 4. 自分の直感を信じて「確認のために画面コピーを送信」
  35. 5. ChatGPTが即座に見抜いた「本当の問題」
  36. 6. 削除手順の案内と最終確認
  37. 7. 最後の仕上げで完全解決
  38. 8. この体験から得た教訓
  39. 9. もし確認を怠っていたら……
  40. 10. ChatGPTの“確認の一言”があれば完璧だった
  41. 11. 「AIを信じすぎず、疑いすぎず」のバランス
  42. 12. そして、この体験が教えてくれた最大の学び
  43. ①【記録する習慣】——質問と回答を必ずメモに残す
  44. ②【前提を書く習慣】——質問の前に「自分の状況」を添える
  45. ③【分けて聞く習慣】——一度に全部聞かず、段階的に聞く
  46. ④【不安を言葉にする習慣】——「ちょっと気になります」と正直に伝える
  47. ⑤【定期的に見直す習慣】——ChatGPTの答えを時間をおいて再確認
  48. 🔸まとめ:「AIを使うのではなく、“共に育てる”感覚を持つ」
  49. ChatGPTを「ツール」ではなく「相棒」として見る
  50. 今回のメールが教えてくれた「AIとの協力関係」
  51. 違和感を信じる力が、AI時代の「リスク管理」になる
  52. ChatGPTとの付き合い方の結論
  53. あとがき 〜これからChatGPTを使うあなたへ〜

はじめに

こんにちは。

ここでは、私が ChatGPTの回答に小さな違和感を覚えたこと をきっかけに、

結果的に 広告ポリシー違反のリスクを未然に防げた実体験 を共有します。

ChatGPTは、私たちの仕事や生活を大きく支えるAIツールになりました。

しかし、実際に使ってみると──「本当にこれで大丈夫?」「AIの答えを信じていいの?」と不安になることもあります。

この記事では、私自身がGoogle AdSenseの通知をきっかけに「ChatGPTとの対話」で実際にトラブルを防げた体験をもとに、

初心者でも安心してChatGPTを活用できる具体的な質問のコツや考え方を紹介します。

不安を感じたときこそ、質問の仕方を見直すチャンスです。

AIと“上手につきあう力”を、この記事で一緒に身につけましょう。

この体験から学んだ2つのこと

  1. AIの回答を鵜呑みにせず、違和感を手がかりに確認を重ねること
  2. ChatGPTは「与えた情報の鏡」であり、前提を加えるほど正確さが上がること

第1章 Googleから届いた「RACポリシー」メール

2025年10月14日午前10時46分、

Google AdSenseチームから次の件名のメールが届きました。

リファラー広告クリエイティブ(RAC)に関する検索向け

AdSenseポリシーの更新

本文には次のように記載されていました。

「referrerAdCreative(RAC)パラメータの指定が義務付けられます。

これを行わない場合、ポリシー違反と見なされます。」

「義務化」「違反」という言葉に、不安を感じました。

通知メールに見えても、内容の意味を正確に理解できないのが実際のところです。


メールの概要

  • 施行日:2025年11月1日
  • 対象者:検索向けAdSense(AdSense for Search)を利用しているパブリッシャー
  • 要件referrerAdCreative(RAC) パラメータを設定し、広告の出所を明示する
  • 目的:広告の透明性を高め、不正・誤誘導を防止する
  • 未対応時のリスク:ポリシー違反として広告配信の制限や停止の可能性

簡単に言うと

RACとは、「広告クリックがどんなコンテンツから生まれたのか」 を明確にするための仕組みです。

Googleは、広告の出所(referrer)を正確に追跡し、クリックがどのテキスト・画像・動画・検索語句などから発生したのかを記録します。

たとえば、YouTubeの動画でインフルエンサーが商品を紹介している場合、

その発言内容・字幕・背景テキストなどを逐語的に提供(RACとして登録) する必要があります。

これにより、Googleは広告クリックの「影響源」を正確に判断できるようになります。


なぜ導入されたのか

AI生成コンテンツや提携ネットワーク経由の広告が急増し、

クリックの出所が不明確なケースが増えています。

その結果、広告の透明性や正当性が疑われる場面が出てきました。

Googleはその対策として、

RAC(Referrer Ad Creative) の設定を義務化することにしました。

これは「どの広告クリエイティブがクリックを生んだのか」を技術的に記録するタグです。

正しく設定しないと、広告配信が制限されたり、アカウントが一時停止されたりするリスクがあります。


WordPressブロガーへの影響

結論から言えば──

通常のWordPressブログで「コンテンツ向けAdSense広告(記事中・サイドバー・自動広告)」を使っている場合は、今回の変更には関係ありません。

ただし、次の条件に当てはまる場合は注意が必要です。

  • 10年以上前に Blogger でAdSenseを利用していた
  • Googleカスタム検索エンジン(CSE/Programmable Search Engine) を使っていた
  • サイト内検索ボックスに広告を表示していた

これらは「検索向けAdSense」に該当します。

もし古いユニットがアカウント内に残っている場合、

RACパラメータ未設定としてポリシー違反の対象になる可能性があります。

第2章 ChatGPTに最初の質問をしてみた

不安を感じた私は、ChatGPTに次のように質問しました。

「このRACポリシーに対して、私は

どのように対応すればいいのか教えてください?」

ChatGPTの返答は次のようなものでした。

「あなたのようにWordPressで通常のAdSense広告を使っている場合、

これは“検索向けAdSense”専用のルールなので関係ありません。」

この回答を聞いて、私は一瞬ホッとしました。

しかし、心のどこかに「本当に大丈夫なのかな?」という小さな違和感が残りました。

ChatGPTはその後、追加の確認質問をしてきませんでした。

けれども、私は「なんとなく引っかかる」その感覚を無視できませんでした。


「大丈夫」という言葉に潜む落とし穴

AIが出す「大丈夫です」という言葉は、一見安心感を与えます。

しかしその裏側には、ユーザーが提供した情報の範囲内での“条件付きの大丈夫” という意味が潜んでいます。

ChatGPTは、こちらが伝えた情報をもとに論理的な判断を下します。

したがって、もし私の質問の中で「Blogger時代の設定」や「古い広告ユニット」の存在を明示していなければ、

ChatGPTは「WordPress上の一般的な広告運用」という前提で答えるしかありません。

つまり、AIの回答が間違っているのではなく、前提情報が不足していた のです。


それでも違和感を信じた理由

私が違和感を覚えたのは、ChatGPTの回答そのものではなく、

その答え方に「曖昧さ」を感じたからです。

「関係ありません」と言い切るには、

もう少し私のアカウントの構成や過去の設定を確認しなければならないはず。

それを聞かれなかったことに、ほんの小さな引っかかりを覚えたのです。


念のため、AdSense画面を確認してみた

念のため、私は自分のAdSense管理画面を開いて確認しました。

すると──

  • 現在のサイト(WordPress)は問題なし
  • しかし「カスタム検索1」という古いユニットが残っている

という事実を発見しました。

この「カスタム検索1」は、10年前にBloggerで設定していた検索向け広告ユニット

つまり、まさに今回の「RACポリシー」対象のものでした。


ChatGPTへの再質問

私はこの画面コピーをChatGPTに送り、再び尋ねました。

「このユニットが残っているのですが、削除した方がいいですか?」

するとChatGPTは、的確に次のように答えました。

「はい、それが“検索向けAdSense(AdSense for Search)”です。

これを削除(またはアーカイブ)すれば、今回のRACポリシーの対象外になります。」


この瞬間に気づいたこと

私はこのとき初めて理解しました。

ChatGPTの回答は「質問の粒度」によって、

まったく違うレベルの精度に変わる。

AIは万能ではなく、こちらが渡す情報の質と量によって精度が決まる

そのため、「ちょっと気になる」と感じたときに、

自分から確認情報を追加して質問をやり直すことが大切なのです。


もし“違和感”をスルーしていたら

仮に私が「ChatGPTが大丈夫と言ったから大丈夫」と思い込み、

古いユニットを放置していたら──

2025年11月以降にRACポリシーが施行されたとき、

「未対応」としてポリシー違反の警告を受ける可能性がありました。

結果的に、広告配信が一時停止され、収益が止まることも十分あり得たのです。


小さな違和感が“確認のきっかけ”になる

この体験を通じて私は、

ChatGPTの使い方における「最も大切なポイント」に気づきました。

“違和感を感じたら、自分の感覚を信じて追加で質問する”

AIの回答を疑うというよりも、

「確認のための質問を重ねる」という姿勢が、

最終的に大きな安心と正確さにつながるのです。

第3章 ChatGPTとの再確認で見えた“本当の問題”

再質問によって、ChatGPTが改めて分析を始めた結果、

私のAdSenseアカウントの中に「カスタム検索1(検索エンジン)」というユニットが存在していることが判明しました。

ChatGPTは次のように説明してくれました。

「これは昔の『検索向けAdSense(AdSense for Search)』ユニットです。

10年前にBloggerでサイト内検索を収益化していたときに作られたものです。

今は使っていなければ、削除またはアーカイブして問題ありません。」


1. 「カスタム検索1」の正体を突き止める

この「カスタム検索1」という名前。

一見すると、ただの内部的なユニット名に見えます。

しかし実際には、Googleカスタム検索エンジン(CSE) によって自動生成された広告ユニットでした。

かつてBlogger時代、私はブログのサイドバーに「サイト内検索ボックス」を設置していました。

ユーザーが検索すると、その結果ページに広告が表示される仕組みです。

これこそが AdSense for Search(検索向けAdSense) の正体でした。

このユニットはもう何年も稼働しておらず、

私はすっかりその存在を忘れていました。


2. ChatGPTが示してくれた3つの対応方法

ChatGPTは、状況に応じた3つの解決ルートを提示してくれました。

✅ 方法A:AdSense側でアーカイブ(最短ルート)

  1. AdSenseにログインし、「広告ユニットごと」を開く。
  2. 「カスタム検索1」を選択。
  3. 右端のメニュー(︙)から「アーカイブ」をクリック。

✅ 方法B:検索エンジン(PSE/旧CSE)側で削除(確実ルート)

  1. Programmable Search Engine 管理画面 にログイン。
  2. 対象の検索エンジンを選択し、「削除」または「収益化オフ」を選ぶ。

✅ 方法C:収益レポートで無効を確認して放置(安全ルート)

  • AdSenseの「レポート」で「カスタム検索1」の表示回数が0であることを確認。
  • 実際に広告が配信されていなければ放置でも実害なし。

3. 「押せないボタン」が教えてくれた真実

私は実際にアーカイブ操作を試みましたが、

「カスタム検索1」だけがグレー表示で、ボタンが押せませんでした。

そのことをChatGPTに伝えると、

次のような答えが返ってきました。

「押せない(グレーアウト)状態というのは、
そのユニットがすでに自動的に無効化されているサインです。

つまり、広告としてはもう動いていません。
すでに“アーカイブ扱い”になっているので安心してください。」

これを聞いたとき、心からホッとしました。

見た目上は残っていても、

システム上は完全に停止済みだったのです。

しかし、残っていると なんとなくスッキリしません。

そのため、方法B:検索エンジン(PSE/旧CSE)側で削除(確実ルート)で、削除することにしました。

4. ChatGPTの“的確な第二回答”が示した信頼性

最初の回答では「関係ありません」と言っていたChatGPT。

しかし、私が追加情報(AdSense画面コピー)を提示すると、

瞬時に状況を正しく把握し、正解を導き出しました。

このやり取りを通じて痛感したのは、

AIにおける“情報の質”がいかに重要かということです。

ChatGPTは感情的な判断をしません。

提供された事実をもとに、ロジックで最も正しい結論を出します。

だからこそ、ユーザー側がどれだけ正確な材料を渡せるかが鍵になるのです。


5. 削除操作で完全に安心状態へ

最終的に、ChatGPTの案内どおりに「Programmable Search Engine」へログインし、

「カスタム検索1」と「Sandi-hp」の検索エンジンを削除しました。

削除後、AdSense画面を更新すると──

「検索エンジン」ユニットが完全に消えていました。

ChatGPTも次のように最終確認をしてくれました。

「これで完璧です。

あなたのアカウントは“コンテンツ向けAdSenseのみ”になりました。
RACポリシーの影響は一切受けません。」


6. 今回のやり取りから学んだこと

  1. ChatGPTの「大丈夫」という言葉は、“現時点の情報範囲での安全”を意味する。
  2. 違和感を覚えたら、画面コピーや補足説明を積極的に提示する。
  3. ChatGPTは追加情報を与えると、驚くほど精度の高い回答を返してくれる。

7. もし再質問をしなかったら…

この“再質問”をしなければ、

私は古い検索広告ユニットの存在に気づくことはありませんでした。

そして、2025年11月以降──

RACポリシーが施行されたタイミングで、

「未対応の検索向けユニットが残っています」という警告を受け、

最悪の場合、広告停止になる可能性がありました。

あの時の「ほんの少しの違和感」を信じて、

ChatGPTにもう一度質問して本当に良かったと思っています。


8. ChatGPTの対応に感じた課題と希望

今回の体験で感じたのは、

ChatGPTが「少しでも曖昧さを感じたときに、確認質問をしてくれる仕組み」があれば、

さらに多くの初心者を救えるということです。

たとえば次のような確認をしてくれていれば、

最初の段階で解決できていたかもしれません。

「過去にBloggerなどでAdSenseを利用していましたか?」

「AdSenseの管理画面に“検索エンジン”という項目はありますか?」

とはいえ、ChatGPTはあくまで“提供された情報の範囲で動くAI”です。

この限界を理解し、人間の直感とAIの論理を組み合わせて使うことが、
最も強力な活用法なのだと実感しました。


9. ChatGPTとの信頼関係は「質問の重ね方」で深まる

AIは冷たいものではありません。

質問の仕方次第で、まるで「対話のパートナー」のように働いてくれます。

私はこの体験を通じて、ChatGPTを

「答えを出してくれるツール」ではなく、

「一緒に原因を探してくれる相談相手」として見るようになりました。

これが、AIとの本当の付き合い方だと感じています。

第4章 不安なときに追加で質問すべき「7つの型」

ChatGPTを使っていると、「あれ?何かちょっと違うかも?」と感じることがあります。

そんなときにすぐ質問を終わらせてしまうのではなく、

もう一歩深く確認するための“追加質問”をすることが大切です。

ここでは、初心者でも使いやすいように、

不安を感じたときに役立つ「追加質問の7つの型」を整理して紹介します。


①【確認型】——「この理解で合っていますか?」

一番シンプルで効果的なのが、「確認型」の質問です。

例:「このやり方で進めても大丈夫ですか?」
例:「私のブログの環境(WordPress+Cocoon)でも同じですか?」

この型のポイントは、ChatGPTの回答内容を自分の状況に当てはめて確認すること

たとえ正しい答えでも、前提が違えば実行時にトラブルになります。

自分の環境をもう一度伝えるだけで、AIの回答精度は一気に上がります。


②【背景共有型】——「ちなみに、私は〇〇の環境です」

ChatGPTは「あなたの状況」を知らないまま答えることが多いです。

ですから、自分の立場・環境・目的を追加で伝えるのが効果的です。

例:「私はBloggerからWordPressに移行したばかりです。」

例:「今、AdSense審査を受けている最中です。」

このように背景を共有すると、ChatGPTは自動的に回答の前提を調整してくれます。

結果として、あなたに最適化されたアドバイスが得られます。


③【前提再確認型】——「これは〇〇の場合も同じですか?」

ChatGPTの回答は一般論に基づいていることが多いです。

そのため、少し特殊なケースでは条件を再確認する質問を加えると安心です。

例:「WordPressのCocoonテーマでも同じ設定で問題ありませんか?」

例:「無料ブログ(Blogger)と違って、有料サーバーでも同様ですか?」

この質問によって、ChatGPTは「条件分岐」を考慮して再回答します。

小さな補足が、誤解防止に大きく役立ちます。


④【再現型】——「私の操作手順を説明しますので、どこが違うか見てもらえますか?」

この質問型は、トラブル解決時に特に効果的です。

「操作のどこで間違ったのか」が自分では見えないときに、

ChatGPTに手順を伝えると、ズレを正確に指摘してくれます。

例:「①AdSenseにログイン → ②広告ユニットをクリック → ③アーカイブを押そうとしたけど押せません。」

このように手順を段階的に伝えることで、

ChatGPTは「どの段階でエラーが起きたのか」を明確に把握できます。


⑤【比較型】——「〇〇と△△の違いを教えてください」

初心者が最も混乱しやすいのが「似た用語の違い」です。

そんなときは、遠慮せず“比較”の形で質問するのがコツです。

例:「検索向けAdSenseとコンテンツ向けAdSenseの違いは何ですか?」

例:「Site Kitでの接続と手動コード貼り付けの違いを教えてください。」

ChatGPTは比較質問に非常に強く、

2つの違いを整理して説明してくれるため、理解が一気に深まります。


⑥【原因特定型】——「このエラーの原因として考えられることを3つ挙げてください」

トラブルが起きたとき、「原因は何ですか?」と漠然と聞くより、

「3つ挙げてください」と具体的に制約を加えることで、

ChatGPTは構造的に答えてくれます。

例:「AdSense広告が表示されない原因を3つ挙げてください。」

例:「問い合わせフォームのメールが届かない理由を3つ挙げてください。」

この質問法を使うと、

ChatGPTは「可能性の幅」を整理して提示してくれるため、初心者でも順に検証できます。


⑦【自己検証型】——「私の理解を一度説明します。間違っていたら指摘してください。」

この型は、自分の理解を整理しながらChatGPTにフィードバックをもらう方法です。

例:「私は、RACポリシーは検索広告専用のルールで、通常のWordPressブログには関係ないと理解しています。
これで合っていますか?」

このように“自分の理解”を言葉にして提示すると、

ChatGPTはそれを採点するように正誤を指摘してくれます。

初心者でも安心して知識の確認ができます。


🔸まとめ:「AIに尋ねる」というより、「AIと確認する」

不安なときに大切なのは、「AIを信じすぎない」ことではなく、

「AIと一緒に確認していく」という姿勢です。

ChatGPTはあなたの思考を補助する“確認の相棒”です。

この7つの型を使えば、どんな不安も具体的な質問に変わり、

AIとの対話が“安心できる相談”に変わっていきます。

第5章 私が体験した「質問のやり直しで救われた話」

ここでは、私が実際に「ChatGPTへの再質問」で問題を解決できた体験を、

より具体的に、時系列でお話しします。

「質問のやり直しで救われた」とは、単にAIに助けられたという意味ではなく、

“自分が一度信じた答えにもう一度確認を加えたことで、真の原因にたどり着けた” という経験です。


1. きっかけはAdSenseから届いた1通のメール

2025年10月14日、Google AdSenseチームから届いた「RACポリシー更新」のメール。

一見、一般的な通知に思えました。

けれど、文中の「義務」「違反」「逐語的テキストの提供」といった言葉がどうにも引っかかりました。

「これは私にも関係あるの?」

「もし対応しなければ、広告が止まるの?」

不安を感じた私は、すぐにChatGPTに質問しました。


2. ChatGPTの最初の回答

ChatGPTの返答は、落ち着いたものでした。

「このRACポリシーは“検索向けAdSense(AdSense for Search)”に関するもので、

WordPressの通常のコンテンツ向け広告には関係ありません。」

たしかに、理屈としては筋が通っていました。

しかし、私の心には小さな違和感が残りました。

なぜなら、私は10年前にBloggerを運営しており、

その頃に「検索ボックス付きの広告」を設置したかどうかは覚えていなかったのです。

「検索ボックス、設置したんだろうか……?」


3. ChatGPTの回答に感じた「わずかな違和感」

ChatGPTは、「関係ありません」と断定しましたが、

私はその“断定”の根拠をもう少し確認したくなりました。

ChatGPTが悪いわけではありません。

AIは、与えられた情報の範囲でしか答えを導けない のです。

つまり、私が「昔BloggerでAdSenseを使っていた」ことを伝えていなかった時点で、

ChatGPTの中では「WordPressブロガーの一般的なケース」として処理されていたのです。


4. 自分の直感を信じて「確認のために画面コピーを送信」

「もしかして、古い検索広告が残っているのでは?」

そう思った私は、AdSenseの管理画面を開いてみました。

すると、見覚えのないユニット名が並んでいました。

  • カスタム検索1
  • Sandi-hp

「カスタム検索」という文字を見た瞬間、ピンと来ました。

これが「検索向けAdSense」だと直感したのです。

私はこの画面のコピーをChatGPTに送りました。


5. ChatGPTが即座に見抜いた「本当の問題」

ChatGPTは、画面の情報を見てすぐに答えました。

「この『カスタム検索1』が、まさに検索向けAdSense(AdSense for Search)です。

今回のRACポリシーの対象となります。
使用していない場合は削除、またはアーカイブしてください。」

ここで初めて、ChatGPTの回答が“私の実際の状況”にフィットしました。
最初の回答では「関係ありません」だったものが、

情報を追加したことで「対象です。削除を推奨します」に変わったのです。


6. 削除手順の案内と最終確認

ChatGPTは、削除手順まで具体的に案内してくれました。

  1. AdSenseにログインし、「広告」→「広告ユニット」を開く。
  2. 「カスタム検索1」を選択。
  3. 「︙」メニューから「アーカイブ」をクリック。
  4. (または)Google Programmable Search Engine にアクセスし、不要な検索エンジンを削除。

私は手順通り操作しましたが、
「アーカイブ」ボタンがグレーアウトして押せませんでした。

そのことをChatGPTに伝えると、次のように説明してくれました。

「それはすでに無効化済みという意味です。

システム上は停止済みなので、心配しなくて大丈夫です。」

このとき、「AIがここまで文脈を理解して説明できるのか」と感心しました。

同時に、「最初の違和感を放置していたら」と思うと、ぞっとしました。


7. 最後の仕上げで完全解決

ChatGPTのアドバイスどおり、

私はProgrammable Search Engine側にログインし、

「カスタム検索1」と「Sandi-hp」の検索エンジンを完全に削除しました。

再びAdSenseを確認すると、

「検索エンジン」ユニットの項目が消えていました。

ChatGPTも最終確認としてこう言いました。

「これで完璧です。
あなたのアカウントは“コンテンツ向けAdSenseのみ”になりました。

今後、RACポリシーの影響を受けることはありません。」


8. この体験から得た教訓

この一連の流れで、私は3つのことを学びました。

  1. AIの回答は“情報の量”で精度が変わる。
    → 最初の回答が間違っていたわけではなく、情報が足りなかっただけ。
  2. “違和感”はAI活用における最大のヒント。
    → 不安を無視せず、念のため確認したことが正解につながった。
  3. ChatGPTは、正しく導けば非常に信頼できる相棒になる。
    → 質問のやり直しが、AIとの“対話力”を育てる。

9. もし確認を怠っていたら……

もしこのとき、私は「ChatGPTが大丈夫と言ったし…」とそのまま放置していたら、

2025年11月1日以降に「RACパラメータ未対応」としてポリシー警告を受けていた可能性があります。

広告配信が一時停止され、収益が止まるリスクも十分にありました。

しかし、あの瞬間に「少し気になる」と思った感覚を信じて質問をやり直したことで、

私は大きなトラブルを回避できたのです。


10. ChatGPTの“確認の一言”があれば完璧だった

今回のケースで唯一感じた課題は、

ChatGPTがもう一言、私に確認してくれていたら完璧だったという点です。

たとえば、最初の回答のあとに──

「念のためですが、過去にBloggerなどでAdSenseを使っていたことはありますか?」

「AdSenseの管理画面に“検索エンジン”という項目はありませんか?」

こうした質問をしてもらえていたら、

最初の段階で解決にたどり着けていたと思います。

つまり、AIの正確さを補うのは、

ユーザーからの“前提情報”とAIからの“確認質問”の両輪 なのです。


11. 「AIを信じすぎず、疑いすぎず」のバランス

今回の体験を経て、私はAIとの関係をこう考えるようになりました。

「AIを信じすぎず、疑いすぎず、

自分の感覚を信じながら“共同作業”する。」

ChatGPTは、論理のスペシャリストです。

しかし、人間だけが持つ「違和感」「直感」は、まだAIには再現できません。

だからこそ、AIの冷静な分析と人間の感覚を掛け合わせることで、

より正確で安全な答えにたどり着ける のです。


12. そして、この体験が教えてくれた最大の学び

ChatGPTとの対話は、「質問の上手さ」よりも「再質問の勇気」が大事。

最初の答えを信じて終わりにせず、

「もう一度聞いてみよう」「もう少し掘り下げよう」と思えたことが、
結果的に私のサイトを守り、心の安心にもつながりました。

AIとの関係は、使い方次第で“信頼”にも“誤解”にも変わります。

だからこそ、初心者であっても「疑問を持つ力」と「再質問の勇気」を大切にしてほしいと思います。

第6章 初心者がChatGPTを“安心して使う”ための5つの習慣

ChatGPTはとても便利なツールですが、「どう使えばいいのか」「どこまで信じていいのか」と悩む初心者も多いです。

ここでは、私自身の体験をもとに、初心者でも安心してChatGPTを活用できる5つの習慣を紹介します。


①【記録する習慣】——質問と回答を必ずメモに残す

ChatGPTの回答は、会話の流れの中で変化します。

そのため、重要な質問や答えはメモにして残しておくことが大切です。

  • 同じテーマを再質問するときに比較できる
  • 後で見返したとき、思考の軌跡がわかる
  • エラーや設定トラブルのときに、原因をたどれる

💡 私はGoogle Keepの中に、「ChatGPT相談ノート」というファイルを作り、日付・質問・要約をセットで保存しています。


②【前提を書く習慣】——質問の前に「自分の状況」を添える

ChatGPTは万能ですが、あなたの状況を自動では理解できません。

だからこそ、質問前に「私は今こういう状態です」と一言添えるだけで、答えの精度が劇的に上がります。

例:「私はWordPress初心者で、テーマはCocoonを使っています。AdSense審査中です。」

例:「10年前にBloggerを使っていました。そのデータがまだ残っています。」

AIにとってこれは“質問の地図”のようなもの。

前提を明確にすることで、ChatGPTは無駄のない案内をしてくれます。


③【分けて聞く習慣】——一度に全部聞かず、段階的に聞く

一度にたくさんの内容を聞くと、ChatGPTはどこに焦点を合わせて答えればよいか迷います。

そのため、質問はできるだけ小さな単位に分けて聞くのがコツです。

例:「AdSenseの審査基準を教えて」 → OK

例:「審査基準・通過率・おすすめ記事・落ちた原因・対策を全部教えて」 → 情報が分散して浅くなる

1問ずつ順番に聞くと、ChatGPTの“思考の流れ”が明確になります。

特に設定やトラブル対応では、この段階的質問が効果的です。


④【不安を言葉にする習慣】——「ちょっと気になります」と正直に伝える

AIに対しても、“不安を伝える”ことは大切です。

ChatGPTは「安心させる」ことも得意なので、あなたの感情を入力することで対話が深まります。

例:「大丈夫と出ましたが、少し不安です。念のため確認してもらえますか?」

例:「この設定を変更しても本当に安全ですか?」

こうした質問は、ChatGPTに「もう少し掘り下げて説明しよう」という判断を促します。

まさに、AIと人間の“共同作業”が生まれる瞬間です。


⑤【定期的に見直す習慣】——ChatGPTの答えを時間をおいて再確認

AIの情報は日々更新されます。

そのため、過去に教わった内容でも、時間が経てば新しい情報に変わっている可能性があります。

  • 3か月前のWordPress設定手順 → 今では仕様変更されていることも
  • AdSenseやSEOのルール → Googleのポリシー改定が頻繁

💡 ChatGPTで「この情報は2025年10月現在でも有効ですか?」と聞くだけで、最新状況を確認できます。


🔸まとめ:「AIを使うのではなく、“共に育てる”感覚を持つ」

ChatGPTは、あなたの質問の仕方によって“成長”します。

たとえ初心者でも、質問の履歴を整理し、前提を明確にし、不安を共有することで、

AIとのやり取りはまるで信頼できるパートナーとの対話のようになります。

焦らず、ゆっくり、少しずつ。

あなたのペースでChatGPTを“育てていく”つもりで使ってみてください。

それが、初心者がAIを安心して活用できる最も確実な方法です。

まとめ 〜ChatGPTと共に学ぶということ〜

今回の体験を通して、私は「AIに質問する」という行為が、

単なる“情報収集”ではなく、自分の考え方を整える学びのプロセスであることに気づきました。

ChatGPTは、いつでも冷静で、どんな質問にも真剣に答えてくれます。

しかし、それが本当に正しい方向に導くかどうかは、こちらの問いの立て方次第です。


ChatGPTを「ツール」ではなく「相棒」として見る

AIを単なる便利な道具として使うと、

「正しい答えをくれる存在」として依存してしまいがちです。

けれども、ChatGPTを“考える相棒”として扱えば、

あなた自身の判断力や理解力がどんどん磨かれていきます。

  • ChatGPTは知識を提供してくれる。
  • でも、「その知識をどう使うか」はあなたの役割。
  • そして「疑問を持つ力」こそが、AI時代の最大のスキル。

今回のメールが教えてくれた「AIとの協力関係」

Googleから届いたRACポリシーの通知メールは、

ただの仕様変更ではなく、AIと人間の役割の境界を考えるきっかけになりました。

RAC(Referrer Ad Creative)とは、

「広告がどのコンテンツ・どんな文脈からクリックされたのか」を正確に記録する仕組みです。

つまり、Googleは“出所の透明性”を求める時代に入ったということです。

この変化は、AIにも通じます。

ChatGPTにしても、人間がどんな前提・目的で質問しているかが明確でなければ、

その答えも本当の意味では正確になりません。


違和感を信じる力が、AI時代の「リスク管理」になる

私が「大丈夫」という言葉に違和感を覚え、

念のため別の画面を確認したことが、

結果的に大きなトラブルを防ぐきっかけになりました。

AIは完璧ではありません。

しかし、人間の直感とAIの論理が組み合わさると、最高の安全策になる。

だからこそ、ChatGPTの回答に不安を感じたら、

「私はこう思うけど、この理解で合ってる?」と聞いてみる勇気を持ってください。

それが“AIを正しく使う力”につながります。


ChatGPTとの付き合い方の結論

  • ChatGPTは、情報を提供する「パートナー」。
  • 不安を感じたら、正直に伝えてよい。
  • そして、あなたの直感こそが、AIの精度を高める鍵。

AIがどんなに進化しても、

最後に判断するのは人間です。

その判断の土台となるのが、自分の違和感を信じる力です。


あとがき 〜これからChatGPTを使うあなたへ〜

もしあなたが今、「ChatGPTに何をどう聞けばいいのか分からない」と感じているなら、

どうか焦らず、小さな一歩から始めてください。

最初はぎこちなくても大丈夫。

「うまく聞けなかったな」と思っても、ChatGPTは必ず受け止めてくれます。

そして、あなたの質問力は回を重ねるごとに確実に成長していきます。

AIとの対話は、あなた自身を知る旅でもあります。

ぜひ、あなたらしいペースで、安心してChatGPTと向き合ってみてください。